和声法やコード理論などの音楽理論を勉強していくと、これを実際のピアノ曲でどう応用すれば良いのか分からなくなることがあると思います。 それを解決するため、鍵盤和声を勉強していきたいと思います。 目標としては、メロディーに簡単な伴奏をつけられることを掲げようと思います。 高度なピアノアレンジは目標にしていないので、その点はご了承ください。 また、up主は専門家ではなく、完全な素人ですので、解説するというよりかは、皆さんと勉強する感じになると思います。
テキストは島岡 譲「和声のしくみ・楽曲のしくみ」を使用します。 音楽之友社のWebサイトにある和声問診票によると、手軽に作曲を勉強したい場合にオススメのテキストだそうです。 テキストがないと動画の内容が分からないと思うので、ぜひテキストを買いましょう!
声部の数が一定に保たれる書き方を声部様式といいます。 和声法のテキストで扱うような四声体がその代表ですね。 一方、声部の数が不定もしくは不明瞭である書き方を非声部様式といいます。 ピアノ曲の様式をキーボード様式といい、非声部様式の代表となります。 指は10本あるので十声体というかと思ったら違うんですね(笑)
島岡.和声のしくみ・楽曲のしくみ.音楽之友社.2006.p.53.
非声部様式では、声部は旋律部と伴奏部に分かれます。 伴奏部はさらに和音部と低音部に分かれます。 四声体で言うと旋律部がソプラノ、低音部がバス、和音部が内声(アルト、テノール)に相当します。
島岡.和声のしくみ・楽曲のしくみ.音楽之友社.2006.p.53.
四声体とキーボード様式について比較したものがこちらの表になります。
外声(旋律部と伴奏部) | 内声(和音部) | |
---|---|---|
四声体 | 概ね共通の原則と共通の組み合わせパターンが適合する。 | 声部規約に従う |
キーボード様式 | 比較的自由である |
キーボード様式では、特に内声部では禁則にとらわれずに比較的自由に書けるようです。 声部の数が一定しておらず、禁則に配慮していくのが困難だからでしょうね。 旋律部が絡む連続五度や連続八度は許容されやすいようです。
島岡.和声のしくみ・楽曲のしくみ.音楽之友社.2006.p.54.
もちろん、外声間の連続五度や連続八度もゼロではありません。